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お盆の精霊馬(しょうりょうま)

 
8月は全国的に「お盆」を迎えるところが多いですね。

この時期になると思い出すのが、
実家の仏壇に飾ってあった「きゅうりと茄子の飾り物(?)」。

きゅうりにも茄子にも、
短く切った割り箸を4本ずつ差し込んで
動物のような形にしています。

お盆になると登場するこの不思議な飾り物。

ふだん見慣れているはずの野菜ですが、
こうして仏壇に恭しく飾られると、
何だか畏れ多いように感じ、
子供の頃は気軽に触れなかった記憶があります。

この飾り物は「精霊馬(しょうりょうま)」といい、
きゅうりは「足の速い馬」、
茄子は「歩みの遅い牛」を表しているそうです。

お盆にこの世とあの世を行き来する先祖の魂の乗り物として
「こちらに来る時には少しでも早く、
あの世に戻る時には少しでも遅く帰ってほしい」
という家族の想いが込められている、とのことでした。

どの時代にあっても、
家族のつながりが大切にされてきたことが感じられる、
心温まる由来ですね。
 

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 きゅうりと茄子を、馬と牛に見立てているそうです。
 う~ん、見えないことはないかな(笑)