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『魂の紀行』 第1章 鳴門と富士の御神事-9

 
2013年4月23日。
鳴門のうず潮にもっとも近い宿で、
一連の御神事をじっくりと振り返ろうと思いながら、
すっかり爆睡してしまった私(笑)。

氣持ちよく目覚め、美味しい朝ご飯をいただきながら、
あらためて昨日の出来事を想い返してみました。

「飛行機の乗り遅れ」に端を発した、4人の淡路島ミステリーツアー(?)。
導かれるようにして行く先々で示される、あの「開祖さん」のメッセージ。
鳴門まで単独行動予定だった私も合流し「おのころ島」伝説の地・沼島へ。
そして、鳴門で観たビジョンとそれまでに起こった数々の出来事との符合。

こうして考えると、この宿に決めたことにも何か意味があるのかもしれない・・・。

「そのとおり。ここに一晩身を置いたのは、鳴門と富士の雛形を安定させるためである。」

え?マジですか・・・。

こうしたメッセージを受け取ってしまったら、
あとは直感の赴くままに任せてしまう、というのが私のスタイル(笑)。

いつものように「何となく、しっくりくる」という感覚に従って、
宿のすぐ横にある広場から鳴門海峡へと続く細い道を下っていきました。

ふと氣づくと、何となく懐かしい「氣」が、後ろをついてきます。

「あれ、もしかしてこれは・・・」

ヒーリングを教えてくれた師匠が「大役」の応援に来てくれたようです。
なんと心強い!ありがとうございます!!

無事、大鳴門橋の下に到着。

直感のまま、うず潮に向かって手を合わせた瞬間、
あの開祖さんの「氣」がスーッとからだに入ってきたように感じました。

自分でもよくわからないような言葉がイメージの中でグルグルとまわり、
鳴門の渦潮にその言霊たちが吸い込まれていきます。

時間にして、おそらくほんの数十秒。

目を閉じた状態で、急に周囲がパーッと明るくなりました。

「晴れ間が出てきたのかな?」

・・・目を開けてみると、空は依然曇天のまま。

「光」は、前日と同じく、御神事が無事完了したことの合図だったようです。

氣づけば、師匠と開祖さんの「氣」もすっかり消えていました。
 
Kさんが入手した『淡路島国生みの秘義』という本によると、
4月21日は淡路島で「国生みの祭典」が始まった日。

私たちが集い、一連の御神事を行わせていただいたことには、
どうやら深いご神縁があったようです。

「鳴門の渦潮が世界の七つの海を還流し、
 禊払いをして世界人類を救済するという神仕組み」(同書)
は、2013年のこの日を起点に「新たなステージ」へ向けて、幕を切ったのかもしれません。
 
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(第1章 鳴門と富士の御神事 完)

 第2章 エジプトでの御神事編は、12月中旬から公開予定です。

『魂の紀行』 第1章 鳴門と富士の御神事-8

 
「富士と鳴門の仕組み」。
古神道においても重要な意味を持つと云われる両者の関係については、
乗船してからもしばらく漠然としたままでした。
 
眼前に広がる鳴門海峡の景色を眺めながら、船に揺られること数十分。
いよいようず潮が間近に迫ったその時、ずっと瞑想していたYさんが口を開きました。

「鳴海さん、地のカギを開けてください、というメッセージです。」

 えっ、カギ?
 もしかして、天岩戸神社で預かったあのカギのこと?

「わかりました。やってみます。」

20年以上携わっているヒーリングの要領で、
すぐそばにいるうず潮と交流をしながら、
エネルギーを地底深くに送り込んでいきます。
 
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数十秒後、胸の中心から大きな光が、
もの凄い勢いでうず潮に吸い込まれていきました。
 
目の前がパーッと明るくなり、とても温かい光が私たちを包み込んでいきます。

「いま開きましたね。さあ、御神事を行ないましょう!」

カギが開いたことを感じ取ったYさんの先導で、
私たち5人はさっそく御神事にとりかかりました。

御神事にはさまざまな行い方がありますが、
今回はそれぞれが役を伴った代理を務めて行う「神劇」のような方法。
(何らかのご縁があるから演じることになるわけですが)

淡路島に深い縁があるという金と黒の二龍神は、TちゃんとKさん。
富士は、富士山信仰の主神といわれている木花咲耶姫(このはなさくやひめ)と縁が深いHさん。
鳴門は、何となく名前が似ている私・・・。
(名前は重要なんですよぉ)

4人が升を形作るように手を繋ぎ、
できた升目に、Yさんが沖縄・宮古島での御神事で預かったという「玉」を置いていきます。
 
船上で、手を繋いだまま鳴門のうず潮のようにグルグルとまわり出す私たち。
(かなりアヤシい集団だったかもしれません・・・)

この間、私が見えていたビジョンは次のようなものでした。

 ・菱形が縦横に繋がりながらどんどん増えていき、ぐるぐる回り出す。
 ・渦巻きの中に陰陽マークが浮かび、次第に赤い五芒星へと変化。
 ・五芒星のそれぞれの辺から三角形が現れ、底面が五角形の三角錐形に。
 ・底面が六角形に変化。さらに八角形、多角形へと変化。

まるでパズルを組み立てるように、イメージがパタパタと展開していきます。

 ・さらに、多角形が円となり、中心に ・ が現れる。
 ・中心の ・ を取り囲むように、軌道上に光が数本出現。

そして、同じような光はどんどん増えていき、
矢のように降り注ぎ始めました。
無数の矢は、やがて大きな光の柱に変わり、
鳴門と富士が光の中で結ばれていきます。

静寂の中、厳かな声が響きました。

「雛形完了せり」。

「今の光、凄かった・・・」
Yさんも、同じビジョンを観ていたようです。

「じつは、7年ぐらい前から瞑想のたびに富士山の「噴煙」が観えていたんだよね。
それがいま「金粉」のようなものに変わったんだよ・・・」
Kさんの観たビジョンもまた
「雛形づくり」が無事完了したことを教えてくれているようでした。

「鳴海さんが預かっていたカギは、五芒星(5人)で開ける必要があったんだね。」

Yさんの言葉に、先週、宝塚でMさんが言っていたことを想い出しました。

「でも、このカギ・・・鳴海さん1人で使うのかな。何人かで一緒に使うようなイメージが・・・」
(2013年4月15日・宝塚でのMさんの言葉)

沼島のおのころ神社で示された「菱形」「陰陽のマーク」「三角形」「三角錐」が
パズルのように組み合うことで展開していった、鳴門のうず潮上でのビジョン。

そして、御神事中にも観えていた「五芒星」が示すように、
天岩戸神社で預かった「カギ」は、この5人が揃うことで初めて機能するものだったのです。
 
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御神事を終えた後の5人。船長さんが撮影してくれました。
 

カギを預かって以来、ずっと胸のあたりにあった違和感は、
いつの間にかすっかり消えていました。

Yさん、Kさん、Hさん、Tちゃんの表情も、
とても穏やかで、スッキリとした表情になっています。
 
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御神事後、鳴門海峡にきれいな光が差し込みました。

「今回は本当にありがとうございました。
 ご一緒いただいたおかげで、預かったカギを無事使うことができたようです。」

「こちらこそ、本当に凄い体験をさせてもらいました。ご一緒できて本当に良かった。」

魂どうしの付き合いがとても古いことを想い出させてくれた素敵な仲間たち。
きっと前世からの約束で、会うべき時に、会うべくして出会ったのでしょう。
今世でもこうして貴重な時間をご一緒できたことに、あらためて感謝します。

「じゃあ、名残惜しいけどひと足先に帰ります。また近々会いましょう!!」

こうして御四方は福良港をあとにし、帰京のため関西空港へと向かったのでした。

福良港から車で約15分。
私は1人、宿泊先の鳴門へ到着しました。
「鳴門のうず潮にもっとも近い宿」というキャッチフレーズのとおり、
鳴門海峡が一望できる素晴らしいロケーションです。
 
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ふと氣づくと、ロビーに流れている音楽は、
札幌の事務所でいつも聞いているちょっとレアなCD・・・。
この宿も一連の流れに組み込まれていたんですね。
 
4日ほど前から、なぜかお酒が飲めなくなり、
食事量もふだんの3分の1以下になっていた私でしたが、
その晩は、久しぶりに美味しいお酒と、鳴門の海の幸を楽しむことができました。

『魂の紀行』 第1章 鳴門と富士の御神事-7

 
福良港に着いた私たちは、
いよいよ鳴門の渦の真上に向かう船に乗り込みました。

「そういえば、どうして鳴門に来ることになったのか、まだ説明してなかったよね。」

そう言えば、そうでした・・・。
何の疑問も抱かずに、今やもう船の上(笑)。
Kさんの説明は、次のようなものでした。

 ・じつは、あの「開祖さん」も、淡路島を「霊的にも、特に重要な場所」と位置づけて  
  いて、生前「淡路での神行が人類の未来を大きく左右する」と述べていた。
 ・さらに、古神道的にも淡路島と四国を結ぶ「鳴門」と日本の霊峰「富士」は、「水と  
  火」「陰と陽」の関係にあり、世界の天地の営みを象徴しているらしい。
 ・鳴門で我々がおこなう「神事」は、世界の天地の営みに通じるたいせつな雛形となる。
 (ここでの「神行」と「神事」は同義です)

「雛形」とは、どこかで起きたことが、規模を異にして起こること。
 
つまり、鳴門でおこなう御神事は、対を成す富士山にも関係していて、
それはこの世界を構成する「陰と陽」のバランスに影響を及ぼすほどのものになる、ということです。

それにしても驚くべきは、この旅の目的が、前日の「飛行機乗り遅れ」に端を発しており、
導かれるように訪れた淡路島内の先々で、次々と明らかになっていったことでした。
つまり、ほんの数時間のうちにこうした情報が集まり、
勝手に(?)整理されてしまったことになるのです。

「ところで、鳴海さんはどうして鳴門に来ようと思ったの?」

「いや、じつは自分もよくわからないんです(笑)。
 わからないけど、行かなくちゃいけないような展開になるのも、いつものことなんですが・・・。」

私が旅程などのスケジュールを組む時、
いちばんたいせつにしていることは「何となく、しっくりくる」という感覚。

今回は、淡路島から真っすぐ北海道へ戻るか、
四国の取引先に挨拶をしてから帰るか、という選択から始まり、
四国へ向かう方が「何となく、しっくり」きたし、
その前に鳴門で1泊することが、なぜか「何となく、しっくり」きてしまった、という理由でした。

(このわかりづらい説明も、御四方は納得してくれました(笑)・・・)

いまも世界の各地では、文化や宗教の違い、領土問題などから紛争の絶えることがありません。
また、数百年に1度、数千年に1度という自然現象もあちらこちらで頻発しています。
 
御神事を通して、世界の平和を願い、自然との調和を祈ることで、
こうした状況が少しでも良い方向に向かい、
より良い地球に生まれ変わっていくための一助となることができたなら・・・。
 
そのための「雛形」を創る御神事を行うことが、
どうやら私たちが鳴門に集うことになった理由のようです。
 
午後2時50分。
私たちは、福良港からうずしおクルーズ「咸臨丸(かんりんまる)」に乗船しました。
 
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