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『魂の紀行』 第1章 鳴門と富士の御神事-8

 
「富士と鳴門の仕組み」。
古神道においても重要な意味を持つと云われる両者の関係については、
乗船してからもしばらく漠然としたままでした。
 
眼前に広がる鳴門海峡の景色を眺めながら、船に揺られること数十分。
いよいようず潮が間近に迫ったその時、ずっと瞑想していたYさんが口を開きました。

「鳴海さん、地のカギを開けてください、というメッセージです。」

 えっ、カギ?
 もしかして、天岩戸神社で預かったあのカギのこと?

「わかりました。やってみます。」

20年以上携わっているヒーリングの要領で、
すぐそばにいるうず潮と交流をしながら、
エネルギーを地底深くに送り込んでいきます。
 
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数十秒後、胸の中心から大きな光が、
もの凄い勢いでうず潮に吸い込まれていきました。
 
目の前がパーッと明るくなり、とても温かい光が私たちを包み込んでいきます。

「いま開きましたね。さあ、御神事を行ないましょう!」

カギが開いたことを感じ取ったYさんの先導で、
私たち5人はさっそく御神事にとりかかりました。

御神事にはさまざまな行い方がありますが、
今回はそれぞれが役を伴った代理を務めて行う「神劇」のような方法。
(何らかのご縁があるから演じることになるわけですが)

淡路島に深い縁があるという金と黒の二龍神は、TちゃんとKさん。
富士は、富士山信仰の主神といわれている木花咲耶姫(このはなさくやひめ)と縁が深いHさん。
鳴門は、何となく名前が似ている私・・・。
(名前は重要なんですよぉ)

4人が升を形作るように手を繋ぎ、
できた升目に、Yさんが沖縄・宮古島での御神事で預かったという「玉」を置いていきます。
 
船上で、手を繋いだまま鳴門のうず潮のようにグルグルとまわり出す私たち。
(かなりアヤシい集団だったかもしれません・・・)

この間、私が見えていたビジョンは次のようなものでした。

 ・菱形が縦横に繋がりながらどんどん増えていき、ぐるぐる回り出す。
 ・渦巻きの中に陰陽マークが浮かび、次第に赤い五芒星へと変化。
 ・五芒星のそれぞれの辺から三角形が現れ、底面が五角形の三角錐形に。
 ・底面が六角形に変化。さらに八角形、多角形へと変化。

まるでパズルを組み立てるように、イメージがパタパタと展開していきます。

 ・さらに、多角形が円となり、中心に ・ が現れる。
 ・中心の ・ を取り囲むように、軌道上に光が数本出現。

そして、同じような光はどんどん増えていき、
矢のように降り注ぎ始めました。
無数の矢は、やがて大きな光の柱に変わり、
鳴門と富士が光の中で結ばれていきます。

静寂の中、厳かな声が響きました。

「雛形完了せり」。

「今の光、凄かった・・・」
Yさんも、同じビジョンを観ていたようです。

「じつは、7年ぐらい前から瞑想のたびに富士山の「噴煙」が観えていたんだよね。
それがいま「金粉」のようなものに変わったんだよ・・・」
Kさんの観たビジョンもまた
「雛形づくり」が無事完了したことを教えてくれているようでした。

「鳴海さんが預かっていたカギは、五芒星(5人)で開ける必要があったんだね。」

Yさんの言葉に、先週、宝塚でMさんが言っていたことを想い出しました。

「でも、このカギ・・・鳴海さん1人で使うのかな。何人かで一緒に使うようなイメージが・・・」
(2013年4月15日・宝塚でのMさんの言葉)

沼島のおのころ神社で示された「菱形」「陰陽のマーク」「三角形」「三角錐」が
パズルのように組み合うことで展開していった、鳴門のうず潮上でのビジョン。

そして、御神事中にも観えていた「五芒星」が示すように、
天岩戸神社で預かった「カギ」は、この5人が揃うことで初めて機能するものだったのです。
 
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御神事を終えた後の5人。船長さんが撮影してくれました。
 

カギを預かって以来、ずっと胸のあたりにあった違和感は、
いつの間にかすっかり消えていました。

Yさん、Kさん、Hさん、Tちゃんの表情も、
とても穏やかで、スッキリとした表情になっています。
 
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御神事後、鳴門海峡にきれいな光が差し込みました。

「今回は本当にありがとうございました。
 ご一緒いただいたおかげで、預かったカギを無事使うことができたようです。」

「こちらこそ、本当に凄い体験をさせてもらいました。ご一緒できて本当に良かった。」

魂どうしの付き合いがとても古いことを想い出させてくれた素敵な仲間たち。
きっと前世からの約束で、会うべき時に、会うべくして出会ったのでしょう。
今世でもこうして貴重な時間をご一緒できたことに、あらためて感謝します。

「じゃあ、名残惜しいけどひと足先に帰ります。また近々会いましょう!!」

こうして御四方は福良港をあとにし、帰京のため関西空港へと向かったのでした。

福良港から車で約15分。
私は1人、宿泊先の鳴門へ到着しました。
「鳴門のうず潮にもっとも近い宿」というキャッチフレーズのとおり、
鳴門海峡が一望できる素晴らしいロケーションです。
 
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ふと氣づくと、ロビーに流れている音楽は、
札幌の事務所でいつも聞いているちょっとレアなCD・・・。
この宿も一連の流れに組み込まれていたんですね。
 
4日ほど前から、なぜかお酒が飲めなくなり、
食事量もふだんの3分の1以下になっていた私でしたが、
その晩は、久しぶりに美味しいお酒と、鳴門の海の幸を楽しむことができました。