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『魂の紀行』 別章 キョウヨアケタゼヨー3

 
< 真夜中の会議 >
 

子供の頃は、一緒に暮らしていた
ひいばあちゃん(母の母の母)と
同じ寝室でした。
 

毎晩、桃太郎や金太郎などの
昔話を話してくれたことを、
今でも懐かしく想い出します。
 

小学校1年生の頃に亡くなった
ひいじいちゃん(母の母の父)も
当時一緒に寝ていましたから、

相当な「じじっ子」「ばばっ子」
だったのでしょうね。
 

大好きなじいちゃん、
ばあちゃんに囲まれて、
昔話を聴きながら眠りにつく・・・。
 

さぞかし
幸せな寝床だったのだろう、
と想像できそうですが、
じつは1つだけ困ったことがありました。
 

それは、
両親も眠りについた真夜中に起こります。
 

家族全員が寝静まり、
誰もいないはずの居間から、
複数の人たちの話し声が聴こえてくるのです。
 

それも毎晩・・・。
 

どこの国の言葉なのかわからない、

何人いるのかもわからない、

とにかく何かを話し合っています。
 

確かめに行く勇気もなく、

「よく毎晩、話が続きますね」
と声をかけに行くわけにもいかず(笑)

家族の誰に話しても理解してくれません。
 

布団の中で、
ただただ自然に
眠くなるのを待ち続ける日々・・・。
 

この現象は、けっきょく
中学校で下宿生活を始めるまで続きました。
 

そしてもう1つ、
やはり幼少の頃に、
よく起こった出来事がありました。
 

居間や寝室などに、
いきなり大きな山(のような存在)
が現れるのです。
 

「この部屋にそのサイズは
 入らないでしょう!」
 

というくらいの大きさで、
絶対に入るわけがないのに
なぜか入っている(笑)
 

しかも意識のある
エネルギー体らしく、
何となく言わんとしていることがわかるのです。
 

「いつも見守っているから
 安心しなさい」
 

的なメッセージなのですが、
先ずはそのサイズが安心できません(笑)
 

居間で毎晩行われている
真夜中の会議も、

突然現れる山のような存在も、

こちらの警戒心を解くと、
とても心強くて、
温かい感じが伝わってくるのが
わかるようになりましたが、

起こっていることの意味は、
やはりまったくわかりません。
 

家族にも理解されない、
友達に話すと氣味悪がられる・・・。
 

そんな毎日の小学校生活は、
精神的にとても不安定な状態でした。
 

「これは、なんとか自分で
 解決しなくちゃいけない!

 家を出て、
 いろいろな人に訊いてみよう」
 

ちょうどその頃、
医者になる夢を抱いていた私は、

実家のある人口5千人余りの町から
車で2時間ほどの距離にある
街の中学校に進学したいと思っていました。
 

そこで、ダメもとで両親に
下宿生活を願い出たのです。
 

「・・・わかった。
 頑張ってみたらいい」
 

あら、意外にあっさりと許可が下りました(笑)
 

しかし今思い返すと、
まだ小学生の子供に
独り暮らしをさせることを許可した
両親の心境はどのようなものだったのか・・・。
 

自分も親の身になってみて、
初めてこの時の両親の想いがわかるようになりました。
 

本当に、あらためて
感謝の氣持ちが湧いてきます。
 

生まれる前に設定してきた
シチュエーションの1つ1つは、
こうしてさまざまな人たちの
魂の氣づきを絡めながら、
展開していくのでしょうね。
 
 
 

追記

私の「周平」という名前は、
生まれるずいぶん前から決まっていたようです。
 

「今から40年以上前って、
 生まれる前に
 男の子か女の子かわかってたっけ?」
 

はい、わかりませんよね。
 

ではなぜ、かなり前から
男の子の名前を用意していたのか。
 

じつは、名付け親の
ひいじいちゃん(母の母の父)が、
夢で

「金の鯉が滝に昇って行く夢を観た」

からなんですって。
 

それで、

「これは、絶対男の子に違いない!」

と、さっさと名前を付けてしまったらしいのです(笑)
 

ひいじいちゃんの父親
(ひいひいじいちゃん)は
山で仙人みたいな爺ちゃんに会って、
 

「これから海にニシンが大漁に上がる。
 すぐに海に行きなさい」
 

と言われたことを素直に聴き、
財を成したと云われています。
 

亡くなる時も、
数日前から周囲にその旨を伝え、
葬儀の準備を整えて旅立ったそうです。
 

先人たちは
「目にみえない世界」を
今よりずっと身近に感じていたのかもしれませんね。
 
 
 

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