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『魂の紀行』 第2章 エジプトでの御神事・序編-11

 
白老町では、ウヨロ川のそばにあるポロト湖にも行ってきました。

先ずは、大長老からのメッセージに従い、
湖畔の食堂でグランディング(エネルギーを肉体レベルに馴染ませる)
に必要な「アイヌの人々の食事」をいただきます。
 
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アイヌ語で「大きな沼」を意味するポロト湖では「水を繋ぐ祈り」を捧げました。

穏やかで清々しい氣に満ちた湖畔に座り、湖のエネルギーと交流を始めると、
すぐに光の矢が湖面に降り注ぐビジョンが観えました。

光の矢はどんどん増えて1本の大きな光の柱になり、
頭上に広がる青空から真っすぐに、まるで湖底を貫くようにそびえ立っています。

「エネルギーをどうぞ受け取ってください。」

湖全体がメッセージを投げかけてきたように感じた瞬間、
全身がとても温かいエネルギーに包まれました。

昨日からの北海道御神事が、無事完了したことのお知らせでもあるようです。

湖畔での御神事を終え、感じたことをシェア。
特にインパクトがあったのはYさんでした。

「湖面がだんだん盛り上がってきて、巨大な海坊主みたいな、
ポセイドンみたいな、水の女神様みたいな・・・。
とにかくそんな大きいのが出てきて、私たちに水をドワーってかけたの!スゴかったぁ。」

(海坊主と女神様ではエラい違いですが(笑)、言わんとしていることはわかります)

「僕が観えたのは大きな龍。湖から空に向かって、もの凄い勢いで飛んで行った。」
 と言うのはSちゃん。

Sちゃんは龍にとても縁が深く、さまざまな場所で龍が現れるのです。
(エジプトでも現れますよ)

とにもかくにも、2日間の北海道御神事も無事完了。
5つの地域に及んだ第2章・序編の旅もここまでです。
さあ、明後日はいよいよエジプトへ出発ですぞ!!
 
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追記
縄文人のスピリットが色濃く反映されているとも云われるアイヌの人々。
エジプトとアイヌの関係がとても深いものであったことを肌で感じた私たちは、
エジプトの地で、一連の御神事で現れたビジョンの意味を知ることになるのです。

(第2章 エジプトでの御神事編・序編 完)

 第2章 エジプトでの御神事編・本編は、2014年1月中旬から公開予定です。

『魂の紀行』 第2章 エジプトでの御神事・序編-10

 
2013年9月10日。
アイヌと特にご縁が深いと云われる白老町へ向かいました。

今日はMさんも一緒です。

「・・・ウヨロ?それとも、オヨロかな?そんな名前の場所ある?」

Yさんが感どった場所は、
どうやら白老町に流れるウヨロ川のことのようです。

車窓の外に広がる豊かな自然に大地のエネルギーを感じながら、
ウヨロ川のほとりに着いた私たちは、
アイヌの人々への畏敬の念を込めて御神事をおこないました。

Tちゃんがススキの穂を持ち、Yさんは鈴を鳴らします。
SちゃんとMさんが前方に座り、私は後方から場のエネルギーを調えます。
準備万端。皆で祈りを捧げ始めました。

Mさんの口からは、アイヌ語の祝詞のような言葉が溢れ出てきます。

祝詞を聴きながら浮かんできたビジョンは、次のようなものでした。

・川のほとりにある集落。
・そこではお母さんと子どもが、家の入り口近くでにこやかに話している。
・子どもは裏の方へ走って行き、こちらに氣づいたお母さんがやさしく微笑む。

なんとも、ゆったりとした時間の流れ。
というか、時間そのものが存在していないかのような穏やかな空間でした。

アイヌの人々は、本来こうして自然と共に暮らし、
宇宙からのエネルギーを受信する場所を護ってきたのでしょう。

温かい氣持ちのまま御神事を終えた私たちは、
川べりから上がり、車が停めてある橋の向こう側へ歩き始めました。
 
その時、またまたMさんがトランス状態に・・・。
雰囲気からして、これはアイヌの方。
それも、大長老でしょうか。

「我らは誰も恨んではおらぬ。
 ただ、流した涙の意味を知ってほしい。
 お前たちは、この地に何を誓いに来たのか?」

一方的で理不尽な占拠により、先住民であるアイヌの人々から、
豊かな暮らしを剥奪した和人の行為に対して、大長老は恨んではいない、と言います。

昨日からの御神事を通じて、偉大な先住民の想いに触れていた私たちは、
これまでの長い歴史の中で行ってきたことへの申し訳なさと、
スピリットとなった今でも北海道の大地を想い続けてくれていることへの
感謝の氣持ちでいっぱいになりました。

「私たちは、この地球を希望の星とするために生きています。
 人と人が、人と自然が、人と宇宙が共存共栄する世を創るために働いていきます。
 過去にあった出来事すべてを認め、教師として、また反面教師として、
 これからの未来を創るための智恵としていきます。
 そのために、あなたがたを含め、同じ意志、
 同じスピリットを持つ先人たちのお力を、どうぞ私たちに授けてください。
 大元の意志であるあなたがたのスピリットを、継がせていただきたいと思います。」

Sちゃんの宣言に、皆が深く頷きます。

「お前たちも、同じか?」

「はい、同じです!!」

一瞬の間をおき、大長老が再び言葉を発します。

「チセとなれ、チセとなれ。
 カムイの意志を受け取れ。
 その肉に、その骨に染み込ませよ。
 受け取るのだ。」

皆、無言のまま頭を下げ、自然に手のひらを上に向けていました。

手のひらから、大きなエネルギーがどんどん入ってくるのがわかります。
そのエネルギーは、とても力強く、慈愛に満ちたものでした。

涙が自然に溢れ出てきます。

「今後、我らはお前たちと共にある。
 もう、行ってよい・・・」

アイヌの大長老からとてつもなく大きなギフトをいただいた私たちは、
あらためてエジプトへ行く意味を考えてみました。

地球原初の文明が発祥したと云われるエジプト。

そこへ行って、祈りを捧げることの意味・・・。

それは、地球とそこに住む私たちが、
いつまでも愛と調和の道を進むことができるように、
強い意志を持って「誓い」を立ててくることなのではないか・・・。

アイヌの人々が、本当に成し遂げたかった
「愛と調和を持って、自然の中で共生する」
という根底にある想いが、ぴったりと重なった瞬間でした。

ちなみに、大長老が言っていた「チセ」とは、
アイヌ語で「家」という意味で、
本質は「神のこころを宿すからだ、器」を意味している、ということが後日判明しました。

「神のこころを宿す器となれ」

大長老からのメッセージを胸に抱き、
私たちは明後日からのエジプトに向け、さらなる結束を誓ったのでした。

『魂の紀行』 第2章 エジプトでの御神事・序編-9

 
ローソク岩から札幌方面へ向かう途中にある「忍路(おしょろ)環状列石」。

三笠山の麓に位置するこの環状列石(ストーンサークル)は、
今から約3,500年前の縄文時代後期にできたものらしく、
南北33m東西22mに広がる楕円形がほぼそのままの形で遺されている、とても貴重な遺跡だそうです。
 

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サークルの中に入ると、からだがスーッと軽くなりました。

「ここ、す~んごく氣持ちいいね!」
「ホントだ!からだがどんどん軽くなっていく!!」
「あ、鼻のとおりが良くなった!」
(Yさんは氣の良い場所に来ると、鼻のとおりが良くなるのです)

癒しのエネルギーに満ちた場を満喫しながら、
私たちは中央にある石碑の前で祈りを捧げ始めました。

中央に座る人、左右に立つ人、後ろでサポートをする人。

感じるままに位置を入れ替わりながら、場のエネルギーと交流していきます。

「剣のような形の光」「鳥のような形の光」「壷のような形の光」。

チーム・エジプトのメンバーが、皆同じ形の光を観ていました。
 

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それぞれが心地良いエネルギーを感じながら遺跡をひとまわりした時、
木々の間から太陽光が差し込んできました。

「うわぁ、きれいだねぇ・・・。」

皆が光に見とれている間に、私はせっせと写真撮影(笑)。
 
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虹色の光が、中央の石碑めがけて真っすぐに降りてきます。
そして、その光はだんだんと強さを増し、やがてその場全体を包み込みました。
 
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やわらかくてやさしい光に包まれながら、
私たちはエジプト行きのために必要なチューニングをしてもらっていることに氣づきました。

太陽光を通して、からだの隅々までエネルギーが浸透していきます。

「北海道は大地のエネルギーがとても強くて、
 歩いていても地面に足が吸い付けられるような感じがするんだよね。
 たぶん、北海道は宇宙からのエネルギーを受け取っている場所なんだと思う。」

Sちゃんの感じたところによると、人間が呼吸をしているように、
地球もまた宇宙からのエネルギーを受け取ったり、放出したりしているとのこと。

北海道がエネルギーの受信場所であることを感じとった先住民・アイヌの人々は、
祈りを通してその循環を促す役割を担っていたのでした。

和人による突然の搾取にも耐え、自然の流れに身を委ねてきたアイヌの人々。

その想いを汲み、お詫びと感謝の氣持ちを持って祈りを捧げることが、
エジプトへ愛と調和の祈りを捧げに行く私たちにとって、絶対的に必要なことだったのでしょう。

やわらかくてやさしい光は、その想いがしっかり伝わったことを教えてくれたのだと思います。

 
追記 
札幌への帰路、Yさんとの約束だったソフトクリームもしっかりと味わい、
翌日の白老御神事に備えた私たちなのでした。
 
ソフトクリーム
写真:ルタオ プラス ホームページより