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『魂の紀行』 第3章 九州での御神事・後編-9

 
本日最後の訪問地は、上色見熊野座神社。

『神社の謎』著者であり、
高校の先輩でもあるGさんからのオススメ神社です。

火(日)の国・阿蘇の「月形山」山麓にあることから、
「日」と「月」で「陰陽」をあらわしている場所でもあります。

ご祭神は、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)。

果てしなく続いているかのような石段を昇って行きます。
 
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境内に一歩足を踏み入れたときから感じる心地よい威圧感。

なんだかヘンな表現ですが、
それだけ大きなエネルギー体なのに、
なぜかとてもやわらかい「やさしさ」を感じるのです。
 
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神殿でご挨拶をしてから、さらに上にある穿戸岩(ほげといわ)へ。
 
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鬼八法師が蹴破ったと伝えられる戸岩。

さすがに、迫力があります。
 

ここで、ちょうさんと一緒にしばしお祈り。

先に訪れた「高森殿の大杉」と同じく、天と地のエネルギー交流が観じられ、
2つの三角形が、頂点で向かい合わせになっています。

「ここも、エネルギーが交流している要所だね」(ちょうさん談)

さすが、G先輩オススメのスポット。

南郷の総鎮守でもある、ここ上色見熊野座神社は、
天と地を結ぶエネルギー交流の要所だったんですね。
 

阿蘇での最後の参拝を終えると、あんなに激しかった雨がぴたりと止み、
洪水のようだった帰路の雨水もすっかり引いていました。
 
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阿蘇の火口を走る車中で、えりこさんが興味深い話を教えてくれました。

「昔、阿蘇では、火口に御幣を投げ入れて噴火を鎮める祭祀があったみたい」

なぜ、こんな話の展開になったのか、あまりよく覚えていないのですが、
このときふと思い浮かんだのが、江田神社で受け取った「金の御幣」。
第3章 九州でのご神事・前編-7

住吉大社でもあらわれたこの「金の御幣」が、
阿蘇の火口へスーッと吸い込まれていったように感じました。

伊勢の天岩戸神社で預かった「鍵」が、
鳴門の渦潮に吸い込まれていった感じとよく似ています。
第1章 鳴門と富士のご神事-8

「あ、金の御幣はここで使うために預かってたんだ」

ここ数年は、本当に預かりものが多いです・・・(笑)。
 

無事お役を果たしたところで、今夜の宿へ向かいます。

『魂の紀行』 第3章 九州での御神事・後編-8

 
ナビゲーター・えりこさんの次なるオススメスポットは、
阿蘇の南外輪山にある「高森殿(たかもりどん)の大杉」。 

大雨によって道路に流れ込んでくる土砂をかわし、
今にも浸水しそうに走るレンタカーの中で
「無事に目的地までたどり着けるのだろうか・・・」
という一抹の不安もなくはしゃいでいる6人(笑)。

目的地近くで降車した後も、
道路に出来た小川を飛び越えながら目的地を目指します。
 
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牛がいる牧場をとおって、
 
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無事、目的地へ到着です。
 
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ここは、かつての高森城主が祀られていると云われる一帯。

この地が放つ独特のエネルギーは、
まるで異次元のような空間をつくり出しています。

幹から幾つも枝分かれをしている2本の大杉も
この地のエネルギーの状態を反映しているようです。
 

6人で祈りを捧げていると、大杉を媒介にした
天と地のエネルギー交流が観じられました。

青っぽく光る2つの三角形が、
頂点で向かい合わせになっているようなマークが浮かびます。

これはたしか、
富士山本宮浅間大社で瞑想したときにもあらわれた形。

浅間大社であらわれた上下の三角形は
富士山とピラミッドの関係をあらわしていましたが、
今回のイメージはもっと普遍的なもののようです。

長さん曰く、
「エネルギーが交流している要所をあらわしているんじゃないかな」

なるほど。
高森殿の大杉は、天と地を結ぶエネルギー交流の要所、
「神籬(ひもろぎ)」の役割というわけですね。

阿蘇のたいせつなスポットとの交流も、無事完了です。

『魂の紀行』 第3章 九州での御神事・後編-7

 
2014年7月3日。

阿蘇2日目は、記録的な大雨。

全国的にも、あちらこちらで大雨のニュースが報道されており、
とくにここ阿蘇山には
「外出は控えてください」という厳戒警報が発令されていました。

「これは「禊ぎ」の意味もあるみたいだね」

ちょうさんのひと言に、一同納得。

「とりあえず、阿蘇の神社にお参りしてきましょうか。
 大雨だけど、なんとか大丈夫でしょ」

さすが、地元のえりこさん。

厳戒警報のなか、皆さんもお氣楽に賛成しちゃいました(笑)。
 

肥後国一之宮である阿蘇神社。

その北方に鎮座するのが国造(こくぞう、くにのみやつこ)神社です。

ご祭神の速瓶玉命(はやみかたまのみこと)は、
父親であり、阿蘇神社の主祭神である健磐龍命たけいわたつのみこと)と共に
阿蘇の地を開拓し、農耕・植林などを指導したとされています。
 
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6人で祈りを捧げていると、
存在感のあるエネルギー体がコンタクトしてきたように感じました。
 
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主祭神・速瓶玉命に「玉」がついていることや、
祭神の蒲智比咩命(かまちひめのみこと)が、海神の女神であること。

速瓶玉命の第二子・高橋神(たかはしのかみ)の「高」は、
今回の九州ご神事で、たいせつなキーワードの1つであること。
第3章 九州での御神事・前編-3

速瓶玉命の第三子・火宮神(ひみみやのかみ)の「火」は、ここ阿蘇が
「火の国」であり、「水(海)」と共に、「陰陽」を成していること。

さらには、今日の記録的な大雨が、「禊ぎ」の意味を持ちながら、
速瓶玉命の御妃・雨宮媛命(あまみやひめのみこと)と関係していること、などが
エネルギー体と感応しているちょうさんの口から次々と語られていきます。

今回の九州において、
前半のご神事は「海」。
それはつまり「水」であり、浜辺でおこなった「火」のご神事と共に
「陰陽」を成します。

後半のご神事は「山」。
阿蘇山は「火」の国であり、「大雨」の中でのご神事と共に
これもまた「陰陽」を成しています。

「火(カ)」と「水(ミ)」で「カミ(神)」になることは、
陰陽の法則そのものです。
 

また、海の色である「青」と、山の色である「緑」は
今回の一連のご神事で何度もあらわれた光玉の色であり、
それが「地球」そのものの象徴であることも
後のご神事(11月11日の台湾ご神事)で明らかになるのですが、
阿蘇において、すでにこうした伏線が敷かれていたことになります。

(詳しくは、後の台湾編まで少々お待ちくださいね)
 

阿蘇を見守り続けているエネルギー体へのご挨拶を終え、
大雨の中、えりこさんオススメの次のスポットへ向かいます。