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『魂の紀行』 別章 キョウヨアケタゼヨ-17

 
< Everything is O.K. Let’s enjoy. >
 
高い所や狭い所が
どうしても苦手、
という人がいます。
 
 

その原因の多くは、
過去に体験した出来事に
よるもののようです。
 
 

ところが、本人は
この原因を覚えていない
という場合が多いのです。
 
 

そこで、こうした記憶の
奥底にある原因を想い出して、
追体験しながら
その時の感情を修正していく、
というのが
「退行催眠療法」です。
 
 

原因となったことが
起こった時の記憶まで
催眠状態のまま遡るのですが、

中には幼少期を通り越して、
胎児期にまで辿り着く人もいます。
 
 

そして、さらに
生まれる前の記憶、
つまり「過去生」まで
遡ってしまう人もいるのです。
 
 

ここで初めて
「生まれ変わり」
という事実を知ることになります。
 
 

じつは、
私も1度「退行催眠」を
経験したことがあります。
 
 

大阪にあるO医院で、
院長先生による
2時間ほどのセッションでした。
 
 

(ここから実況中継です)
 
 

「今回、
 このセッションを受ける
 目的を教えていただけますか?」
 
 

「えーと、
 今世生まれてきた
 目的を知りたいんですが・・・」
 
 

「わかりました。
 じゃあ、そのことがわかる
 過去生まで戻りましょう」
 
 

1本のロウソクが灯された
薄暗い部屋の中・・・。
 
 

アロマの効果もあって、
心身がだんだん
リラックスしていきます。
 
 

「今回の人生が
もっともよくわかる
過去生に戻っています。

 地面を感じてください。
 ・・・どんな地面ですか?」
 
 

「・・・たぶん、土です。
 乾いてて、
 草は生えていません」
 
 

「足には
 何か履いていますか?」
 
 

「・・・履いているような。
 ・・・わかりません。
 ・・・あ、草履です」
 
 

「下半身は
 何を着ていますか?」
 
 
 

「・・・時代劇の
 ・・・青い
 ・・・着物を
 たくし上げているような感じ。

 ・・・腰にひも。
 ・・・七分袖です」
 
 

「手には、
 何か持っていますか?」
 
 

「左手に、
 籐の籠(かご)、
 右手に煙管(きせる)
 を持っています」
 
 

「頭には、
 何かかぶってる?」
 
 

「時代劇の
 笠のような・・・」
 
 

「髪はどんな感じ?」
 
 

「ちょんまげ、です」
 
 

「顔の輪郭、特徴は?」
 
 

「丸っぽいです。
 ひげは、ありません」
 
 

「肌の色はどう?」
 
 

「肌色で、
 日焼けはしていません」
 
 

「目の色は?」
 
 

「茶色です」
 
 

「体格は?」
 
 

「中肉中背」
 
 

「性別は?」
 
 

「男です」
 
 

こんな感じで、
先生が質問をする度に、
からだの特徴などが
はっきりしてきます。
 
 

「二三郎」という名前で、
九州に住んでいたこと。
 
 

行商の仕事で、時代は
1567年頃であることもわかりました。
 
 

旅先で、
旅行記のようなものを
書いていたのは、
何だか今世と似ています(笑)
 
 

「では、
 二三郎さんの人生で、
 今回の人生の目的が
 もっともよくわかる
 場面に移ってください」
 
 

「結構、
 長生きみたいです。

 60歳か・・・
 80歳くらい?

 囲炉裏の前で、
 あぐらをかいて座っています。

 若い頃に、
 行商先の娘さんが
 一緒に来たがっていたのを、
 1人がいいから、
 と言って断ったみたいです。

 そのことを、
 ちょっと
 後悔しているのかなぁ」
 
 

「死ぬ場面を通り超して、
 魂が宙に浮いたら
 教えてください」
 
 

「はい、
 全身から
 抜け出したようです」
 
 

「上から見た
 二三郎さんの人生と、
 今世のあなたの人生が、
 平行に並びます。

 それを見て、
 何か感じることがありますか?」
 
 

「あの時と娘さんと、
 今世で結婚しています。

(なんと、
 奥さまの顔と重なりました!)

 家族ができたことも、
 シナリオどおりだったみたいです」
 
 

「今いる場所の、
 上の方は
 どうなっていますか?」
 
 

「とても明るいです」
 
 

「その明るい光に
 吸い込まれます。
 中はどんな感じ?」
 
 

「・・・温かいです」
 
 

「では、
 明るくて温かい光に
 向かって訊いてください。

 私の今回の
 人生の目的はなに?」
 
 

「・・・無償の愛を学ぶこと」
 
 

「無償の愛、
 とは何ですか?」
 
 

「見返りを求めない、
 与え続けるだけのもの・・・」
 
 

「あなたの人生は、
 誰が計画したのですか?」
 
 

「・・・関係している
 みんなで、
 計画したみたいです。

 お互いが、
 人との触れ合いの中で、
 愛について学ぶ。

 無償の愛の対象を
 どこまで広げることができるか、
 ということのなのかな」
 
 

「ここまでの
 人生は順調ですか?」
 
 

「はい。
 Everything is O.K.」

(すべてのことはO.K.)
 
 

「光さんに、
 もうひと言アドバイスを
 もらってください」
 
 

「Let’s enjoy.」

(どんどん楽しんでいいよ)
 
 

「光がしっかりと
 抱きしめてくれます。

 その光のエネルギーを
 しっかりと感じたまま、
 もといた
 安全な場所へ戻ります。

 ・・・戻りましたか?」
 
 

「はい、
 ありがとうございました」
 
 

(実況中継ここまで)
 
 

という感じで、
2時間のセッションを、
ギュッと凝縮してお届けしました。
 
 

退行催眠の結果によると、
どうやら今回の人生の目的は、

「無償の愛の範囲を、
どこまで広げられるか」

ということのようでした。
 
 

「無償の愛」を学ぶ対象は
特に「家族」から。
 
 

だから、
独り身で氣ままに
放浪生活をしていた
生涯と比較するのが、
もっとも
わかりやすかった、
ということのようです。
 
 

「過去生に捉われない」
 ことの大切さ 

 
 

と、ここまで、詳細に
過去生レポートを
しておきながら、
今さらのタイトルで
ごめんなさい(笑)
 
 

でもこれ、
けっこう大切なことなんです。
 
 

盟友のミラクルアーティスト
はせくらみゆきさんは、
著書『カルマからの卒業』で、
過去生について
次のように述べています。
 
 

「宇宙が持っている
 基本的な資質は、
 無限ともいえる
 同時多発・同時共振の
 多世界宇宙(マルチユニバース)
 として成り立っています。

 つまり、
 直線的時空から見たら、
 それは過去生と
 呼ばれるものであっても、

 共振的時空から見たら、
 それは別次元、
 別位相の、
 パラレルセルフ
(現在進行形のもう1人の自分)
 ということができるのです」
 
 

「過去というのは、
 思い出した時にしか現れません。

 未来というのも、
 イメージした時にしか
 現れません。

 ということは、
 私たちが
 つかまえられる時空は、
「今」この瞬間以外にない
 ということです」
 
 

私たちが生きているのは
「今、ここ」だけ。
 
 

だから、何千、何万と
あるかもしれない
過去生のどこかに
フォーカスしてしまうことが、
「捉われ」
になってしまっては、
本末転倒なのです。
 
 

ふだんの生活の中で
過去生を想い出せないのも、
そのほうが
魂の成長を加速できる
ということなのかもしれません。
 
 

では、過去生は
どのように捉えたらよいのか?
 
 

はせくらみゆきさんは
同著の中で
次のように述べています。
 
 

・何をしたかではなく、
「どのような気持ちだったか」
 を問われているのだということ。

 つまり、
 実績や成果より、
 志向、感情の質のほうが
 より大切だったということ。
 
 

・それぞれの生を通して、
「愛をどのくらい放ったか」
 という「愛」が
 根本テーマのようである。
 
 

・過去生が蘇ることで、
 その当時の生が
 クリーニングされる
(浄化され、光に還っていく)

 と同時に、
 新しい選択、潜在的可能性を
 表出させていくという意味もある。
 
 

「何をしたかではなく、
 どのような気持ちだったか
 を問われている」
というのは、

退行催眠で「光の存在」
からのメッセージ

「Everything is O.K.」

(すべてのことは O.K.)

「 Let’s enjoy.」

(どんどん楽しみなさい)

にも通じます。
 
 

起こった出来事は
同じでも、
そのことに対して、
どんな感情を抱くか
ということですね。
 
 

「すべてはO.K.
 なんだから、
 どんどん今回の
 地球生活を楽しみなさい」
 
 

という
メッセージの奥深さを
あらためて感じます。
 
 

そして
「愛をどのくらい放ったか」も、

光の存在から示された

「無償の愛を
 どこまで広げられるか」

という今世のテーマそのもの。
 
 

過去生について、
さらに突き詰めていくと、

私たちの魂が
創造主の分け御霊(みたま)
であることから、
すべての人の体験が、
すべての存在と
情報を共有するためのものである、
という可能性にまで
辿り着きます。
 
 

過去生に捉われずに
「今ここ」
を生ききる。
 
 

過去生の存在は、
こうした氣づきを
深めるためにこそ
あるのかもしれませんね。
 
 

追記

もしかしたら、
祖先から肉体レベルで
受け継がれている
「DNAの集合体記憶」
が、過去生の本質
なのかもしれません。
 
 

いずれにしても、
なかなかひと言では
言い表せないテーマなだけに、
じっくりと検証しつつ、

(と、言いつつ
 あまり考えてませんが(笑))

また機をあらためて
お話できればと思います。
 
 

最後に、
大好きな沢庵和尚の
「結縄集」から。
 
 

「人は客として
 この世にやってきた
 と思えば、苦労も
 さほどのことではないでしょう。

 満足な食事は
 ありがたくいただけば良いし、

 満足できない時でも、
 自分は客なのだから
 褒めて食べた方が良いのです。

 夏の暑さも、
 冬の寒さも、
 客なのですから
 少しの辛抱は必要です。

 子や孫、兄弟などとも
 この世での相客と思って
 仲良く暮らして、
 こころを残さずに
 旅立ちましょう」
 
 

私たちを

「ほとけの国から
 この世にやってきた客人」

と表現する沢庵和尚。
 
 

たしかに、
客人であれば、

この世で起こることには
多少の辛抱をしながら、

ほどほどの氣遣いと
遠慮をもって
生きていく方が、
居心地も良さそうです。
 
 

どんなことも、
珍しい観光地を楽しむ
客人のような氣持ちで
「地球観光」を体験し、

この世での出来事を
魂の故郷への土産話に
したいものです。
 
 
 
 

〜 鳴海周平の
 ヒーリングについて 〜

現在、個人的な相談や
ヒーリングは行っていませんが、

各地で開催しているお話会では
皆さんへ「一斉ヒーリング」を
させていただいています。

どうぞお気軽に
遊びにいらしてくださいませ(^_^)
 
 
 

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