『魂の紀行』 第1章 鳴門と富士の御神事-2
2013年11月22日 第1章 鳴門と富士の御神事, 『魂の紀行』
伊勢から志摩に向かう途中にある「天岩戸神社」。
日本名水百選にも選定されている湧水が流れる神路川は
「裏の五十鈴川」と呼ばれていたこともあるとか。
伊勢神宮とも深いゆかりのある場所のようです。
うっそうと茂る杉の木立。
静寂の中、洞穴から湧き出る水の音。
まさに神話の世界さながらの風景が広がっています。
山道を10分ほど歩き、風穴と呼ばれる場所でお参りを済ませました。
誰もいないのに「何か」を感じますが、
こうした場所ではよくあること、とあまり氣にせず山道を下ること数分。
あともう少しで出口、というところで先ほどから感じていた存在が語りかけてきました。
「お前に、カギを預ける」
「えっ?」と思った瞬間、
もうその存在の氣配は消えていました。
替わりに、胸のあたりで何となく感じる違和感。
「もしかして、カギが入った?」
なんだか、たいへんな預かり物をしてしまったのではないか・・・。
そう思いながらも、
「使い方を教えてくれなかったんだから、とりあえず預かっておこうかな。」
と、いたって氣楽に構えている私(笑)。
ひと月後、このカギは思わぬ形で使うことになるのです・・・。