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『魂の紀行』 第2章 まとめと後日談-4

 
< 仲直り >

 チーム・エジプトのSちゃんに降りてきた今回の御神事の
 目的の1つに「仲直り」というキーワードがありました。

「誰かと喧嘩してるわけじゃないんだけどなぁ・・・」
 と、思いつつ参加したエジプト紀行でしたが、出発前の瞑想中に
 1つだけ思い当たるビジョンが現れていたことを想い出しました。

・火の鳥(のような存在)と尻尾に長い毛のたくさん生えた亀
(のような存在)が出逢おうとしている。
(第2章 エジプトでの御神事・序編-2参照)

 このビジョンを観た時に思ったのが、
「出逢おうとしているんだけど、未だに出逢えていない・・・」
 という感じ。

 但しそれは、出逢いに必要となる決定的な何かが欠けている、という理由ではなく、
 出逢うための準備は出来ているんだけれども、
 あとはタイミングを待っているだけ、というイメージでした。
(喧嘩をした後で、なかなか「ごめんね」と、言い出しにくいような感じかな・・・)

 エジプトでの御神事で、最初にこのことが象徴されたのはコム・オンボ神殿。
 ハヤブサの神ホルス神と、ワニの神ソベク神の2神を祀っているところです。

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「ここは、ハヤブサとワニ(に象徴される存在)の
 仲直り御神事をする場所だったんだね。」

 Sちゃんの言葉に、瞑想で観えたあのビジョンが重なりました。

「そうか!火の鳥はハヤブサの象徴で、亀はワニを現していたんだ・・・」

 御神事は、基本的に何かの「ひな形」となっている場合が多く、
 後々になってそのことがわかります。
(目的が先にありき、の場合もあります)

 コム・オンボ神殿での「御神事」もまた、これからどこかで起こる
「仲直り」のひな形としておこなわれたものだったようです。
 

 エジプトでは「仲直り」に関係する御神事が、もう1つありました。
 最終日に訪れた、オールドカイロ・聖ジョージ教会での御神事です。

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 ここで現れたビジョンは、
 白い十字架に羽のようなものがついたXマークが重なったもの。
 漢字の「米」にも似ています。

 やわらかくてやさしい、真っ白な光が広がったその部屋で受け取ったのは
「・・・光は、八方に広がる・・・。
 融合・統合・調和は、愛によって成される。」
 というメッセージでした。

 長い迫害の歴史を歩んできたコプト教徒ですが、その魂はとても清く
「許し」と「仲直り」の想いを常に持ち続けてきたようです。

 そして、聖ジョージ教会からの帰路、
 目に止まったレリーフにも、先ほど観えた羽のようなものがついた
 Xマークが逆さになって描かれていました。

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「・・・イスラム教とキリスト教の和解・・・。
 融合・統合・調和は、愛によって成される。」

 聖ジョージ教会で観えた白い十字架に、羽のようなマークが重なったビジョン。
 そして、まるで握手をしているかのようにも見えるこの教会のレリーフ。

 これらは、今回の御神事が、これから訪れるであろう
 イスラム教とキリスト教の「仲直り(調和)」の
 ひな形に成ったことを示していたのでした。 
 

 コム・オンボ神殿、そして聖ジョージ教会での御神事は
 今までなかなかわかり合えなかった者同士が「仲直り」をし、
「調和」に向けて動き出すという、
 たいせつな「ひな形」を創る御神事だったようです。