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第5章 出羽三山での御神事-5

 
2014年9月9日午後。

月山に続いて向かったのは、
同じく出羽三山のひとつ・湯殿山。

出羽三山の奥の院であり、
古より「社を建ててはならない」とされてきました。

 
P9090063
 

月山と同じく、湯殿山にも
次のようなお話が伝えられています。
 

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(月山から)さらに進むと草深い下り坂になりました。

しばらく行くと谷の下に光輝く場所があり、
そこに行こうとしましたが、道が険しく近づけません。

困っていると突然小さな光が現れ、導いてくれました。

たどり着いた皇子は、光に向かって一心に祈りました。

光は次第に大きくなって皇子を包み込み、
ついに炎のように熱くなって、皇子の悩みや苦しみ、
罪などを焼き払いました。

そして炎が天に昇って消え去ったとき、皇子の体に
今までにないみずみずしい生気があふれてきました。

ふと見上げると、目の前に光り輝く大日様が立っています。

皇子はさし出された火の玉と水の玉の宝珠を授かり、
大日様を拝みました。

すると大きな岩が光りはじめ、お湯がわき出しました。

飲むと不思議な味がします。

大日様は光と再生をつかさどる太陽の神。

この山は生まれ変わりの山だと悟った皇子は、
お湯がわき出たことにちなんで「湯殿山」と名づけました。
 

『はちこの皇子 物語り』より
(おもてなし観光ガイドブック)
 

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はじめて訪れた湯殿山でしたが、
一帯に存在しているエネルギー体は、
久しぶりに再会したかのような感覚。

今回の旅が、蜂子皇子の導きによるものであることを
あらためて確認しているような感覚でもあります。
 

ここでのエネルギー交流であらわれたのは、
エジプトでのご神事でもよくあらわれたマーク。

 
融合マーク1
 

示していたのは「融合・統合・調和」という
新しい時代のキーワードとなるものでした。

第2章 まとめと後日談-6
 

伝説に登場した「火の玉」と「水の玉」は、
それぞれ別の場所へ納められたと云われています。

「火の玉」「水の玉」が示すものは
「火水(かみ)」であり「陰陽」。

長い間2極化されてきたものです。

蜂子皇子が2つの「宝珠」を授かったというこの地で、
「融合・統合・調和」のサインが示されたということは
時を超えて受け継がれてきた「新しい時代」のひな形が
いよいよ動き出すタイミングに来ていることを
私たちに示してくれているのかもしれません。