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『魂の紀行』 第1章 鳴門と富士の御神事-5

 
2013年4月22日。
前日4人で淡路島内をまわっていたというレンタカーに同乗させていただき、
伊弉諾(いざなぎ)神宮へ。
 
ここは、国生みに始まるすべての神功を果たされた伊弉諾大神が、
天照大御神(あまてらすおおみかみ)に国家の統治を委譲した後、
余生を過ごした地とされています。

この日はちょうど、年に1度の本殿祭で、
しかも、神宮昇格60年の記念大祭にもあたるとのこと。
前日から行動を共にしていた皆さんと一緒に、
正式参拝にも参加させていただくことができました。

午前11時。
皆さんと名残り惜しい別れをした後、私たち5人は鳴門へと向かいました。

車の中で、Kさんが1つの提案を持ちかけます。

「鳴門の前に、1箇所行きたい場所があるんだよね・・・。
 沼島という場所なんだけど。」

思わず、「あ、やっぱり来ましたか。」と返答している私。
 
じつは、この沼島は日本創世の地「おのころ島」の最有力候補地と云われていて、
鳴門に向かう前にぜひ立ち寄りたいと密かに計画していた場所だったのです。

「でも、今回は5人で鳴門に行くことになったから、ちょっと難しいかな。」と思い、
半ばあきらめかけていたところへ、Kさんからの嬉しい提案でした。
幸い、土生(はぶ)港から出発する船にも間に合いそうです。

「では、行きますか!!」
 すぐに満場一致(笑)。
 私たち5人は、急遽沼島行きの船に乗り込むことになりました。