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『魂の紀行』 第2章 エジプトでの御神事・序編-5

 
2013年 8月24日。
青森県黒石市に到着した私と奥さま。(ちなみに結婚18年めです)
子どもたちには留守番をお願いし、久々のデートです。(別にのろけてませんよ)

が、しかーし!

真の目的はご先祖様へのお参り。
鳴海家は、ここ黒石から北海道へ渡ってきたそうなのです。

チーム・エジプトのYさんから
「エジプトに行く前に、肉体レベルのご先祖様にも挨拶してきた方がいいよ。」
というアドバイスをいただき、
ご先祖様が暮らしてたであろう住所を除籍謄本で調べて、
ようやくここへ辿り着いたというわけです。

レンタカーで該当の住所近辺に到着したものの、
昔の表示がどの辺りなのか、なかなか見当がつきません。

人通りも少なく、近くの民家も留守宅ばかり。

「さ~て、どうしようか」と思っていたところで、遠くに人影らしきものを発見。

よし、あの人に訊いてみましょう!

「あの~、この番地わかりますか?ご先祖様がこの辺りに住んでいたらしいんです。」

アヤシげな質問だった、と氣づいたのはずっと後のこと(笑)。

ところが、怪訝な顔ひとつせず親切に教えてくれた場所は、
まさに今立っている目の前の家! 

しかも、
「このウチは、オラの親戚だぁ?」
(注:じっさいは、こんなになまっていません)

なんと、親戚のお宅でしたか。

「あぁ、よかったぁ。お参りさせてもらってもいいでしょうか?」

またまたアヤシげなお願いだった、と氣づいたのはずっと後のこと(笑)。

「ああ、いいよ、いいよ。何でも好きにやっていって。
ご先祖様がここに住んでいたっていうのも何かのご縁だよねぇ。」
(注:じっさいは、もう少しなまっていました)

こうして無事、ご先祖様が住んでいたという場所で、
感謝のお参りをさせていただくことができたのでした。

 
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お参りを終え、車を走らせること数分。
 急に、道路脇にある神社が目に止まりました。

「・・・呼ばれてる氣がする・・・」

「あら、いつものことね」
 と、動揺もせず事の成り行きを見守っている奥さま。

車を停めて境内に入ろうとしたところで、
ちょうど犬の散歩で通りかかった男性が話しかけてきました。

「ごめんなさいねぇ、手水が出てないねぇ。」

どうやら、この神社の宮司さんだったようです(笑)。
なんというベストタイミング!

「わざわざ北海道からご先祖様のお参りに?
 それは素晴らしい!
 この辺にお住まいだったの?
 えっ、鳴海さん?
 あらあら、じゃあ、あなたの本家の方がこの神社の総代ですよ!」

おぉ、なんというご縁!

「それに、ウチの隣のお寺が菩提寺ですよ。
 せっかくだからお墓もお参りして来られたらいい。」

しかも、隣がお墓ですか(笑)。

神社でのお参りを終えて、すぐ隣のお寺へ直行。
ここでもご住職の奥さまが、
まるで待っていたかのように出迎えてくれました。

「よくいらっしゃったねぇ。鳴海さんのお墓はこっちだよ。」

ご案内いただいたお墓には、
除籍謄本で調べていたご先祖さま代々の名前が刻まれていました。

「こんな映画みたいなこともあるんだぁ・・・。」

常識外のことには慣れているはずの奥さまも、
さすがに今回の展開は驚いた様子。

たしかに、訪れる先々で、
まるで待っていたかのようにご縁のある人が現れるのですから無理もありません。

「わざわざ来てくれてありがとう!エジプトでしっかり役目を果たしておいで。」

ご先祖様から、そんなエールをいただいたように感じました。

今回の旅でしみじみ想ったことは、
とても当たりまえのことですが「ご先祖様あっての自分」ということ。

そして、自分もまた先祖の一員として「縦糸」の一部になっていくということです。

また、現世でご縁をいただいている人たちとは、一緒に「横糸」を作っていく関係。

ご先祖様から繋がる「縦糸」と、現世での「横糸」で「絆」を創り、
新しい時代を紡いでいくことが、今を生きる私たちの天命なのでしょう。
 

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鳴海本家14代目・鳴海広道さんと記念撮影。なんと、黒石市の市長さんでした。
 

 締めの夕食も、奥さまと2人で美味しくいただき、久々のデートを満喫。(だから、のろけてませんって!)
 子どもたちへのお土産は、南部せんべいとりんご飴でした。