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第5章 出羽三山での御神事-7

 
2014年9月10日。

出羽三山祈りの旅も、いよいよ最終日。

一昨日から巡っているなかで感じたのは
「元の場所」というキーワードでした。

本日ご一緒いただく漆山美行さんに
そのことを告げてみると

「もしかしたら、元羽黒のことかもしれませんね。
 じつは、そこに蜂子皇子様の本当のお墓がある
 と云われているんです」

とのこと。

さっそく現地へと向かいます。

 
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元羽黒とも呼ばれる「皇野(すべの)」に到着。

蜂子皇子の墓と云われているあたりに立ち、
美行さんと2人で祈りを捧げます。

 
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ビジョンの中にあらわれたのは、きれいなひし形。

四隅には、それぞれ光の輪がまわっています。

次に現れたのは「大」の字のように5方向へ伸びるマーク。

そして「水」の字のように6方向へ伸びるマークへと変わり、
そこからさらに「米」の字のように
8方向へ伸びるマークが現れました。
 

ひし形の四隅に光る玉。
第5章出羽三山でのご神事-6

大の字(五芒星)、水の字(六芒星)、米の字(八芒星)。
(第5章出羽三山でのご神事-4)

そう、すべて一昨日からあらわれたマークです。
 

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641年の6月20日夜明け前、
皇子はそばにいた人々に、静かに語りはじめました。

「出羽の霊地を探して私がここにたどり着いてから、
 50年あまりが経ちました。
 そろそろ天に昇る時が訪れたようです。
 これからは皆さんが
 世の中を正しい方向へ導いてください」

話し終えた皇子が松明(たいまつ)を天に向けると、
どこからかあらわれた五色の雲は、皇子を包み込み
まるで極楽浄土へ連れて行くように、
月山の彼方へと消えていきました。

『はちこの皇子 物語り』より
(おもてなし観光ガイドブック)
 

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蜂子皇子が昇天したと云われる「皇野」の地。

ここであらわれた一連のマークは、
極楽浄土へ還った蜂子皇子が示してくれた
「新しい時代」のひな形なのかもしれません。
 

(第5章出羽三山でのご神事編 完)
 
 

第6章「台湾でのご神事編」は
4月上旬スタートの予定です。