『魂の紀行』 第3章 九州での御神事・後編-9
2015年6月26日 第3章 九州での御神事・後編, 『魂の紀行』
本日最後の訪問地は、上色見熊野座神社。
『神社の謎』著者であり、
高校の先輩でもあるGさんからのオススメ神社です。
火(日)の国・阿蘇の「月形山」山麓にあることから、
「日」と「月」で「陰陽」をあらわしている場所でもあります。
ご祭神は、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)。
果てしなく続いているかのような石段を昇って行きます。
境内に一歩足を踏み入れたときから感じる心地よい威圧感。
なんだかヘンな表現ですが、
それだけ大きなエネルギー体なのに、
なぜかとてもやわらかい「やさしさ」を感じるのです。
神殿でご挨拶をしてから、さらに上にある穿戸岩(ほげといわ)へ。
鬼八法師が蹴破ったと伝えられる戸岩。
さすがに、迫力があります。
ここで、ちょうさんと一緒にしばしお祈り。
先に訪れた「高森殿の大杉」と同じく、天と地のエネルギー交流が観じられ、
2つの三角形が、頂点で向かい合わせになっています。
「ここも、エネルギーが交流している要所だね」(ちょうさん談)
さすが、G先輩オススメのスポット。
南郷の総鎮守でもある、ここ上色見熊野座神社は、
天と地を結ぶエネルギー交流の要所だったんですね。
阿蘇での最後の参拝を終えると、あんなに激しかった雨がぴたりと止み、
洪水のようだった帰路の雨水もすっかり引いていました。
阿蘇の火口を走る車中で、えりこさんが興味深い話を教えてくれました。
「昔、阿蘇では、火口に御幣を投げ入れて噴火を鎮める祭祀があったみたい」
なぜ、こんな話の展開になったのか、あまりよく覚えていないのですが、
このときふと思い浮かんだのが、江田神社で受け取った「金の御幣」。
(第3章 九州でのご神事・前編-7)
住吉大社でもあらわれたこの「金の御幣」が、
阿蘇の火口へスーッと吸い込まれていったように感じました。
伊勢の天岩戸神社で預かった「鍵」が、
鳴門の渦潮に吸い込まれていった感じとよく似ています。
(第1章 鳴門と富士のご神事-8)
「あ、金の御幣はここで使うために預かってたんだ」
ここ数年は、本当に預かりものが多いです・・・(笑)。
無事お役を果たしたところで、今夜の宿へ向かいます。