title_naruminikki

『魂の紀行』 第3章 九州での御神事・後編-9

 
本日最後の訪問地は、上色見熊野座神社。

『神社の謎』著者であり、
高校の先輩でもあるGさんからのオススメ神社です。

火(日)の国・阿蘇の「月形山」山麓にあることから、
「日」と「月」で「陰陽」をあらわしている場所でもあります。

ご祭神は、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)。

果てしなく続いているかのような石段を昇って行きます。
 
P7030319
 

境内に一歩足を踏み入れたときから感じる心地よい威圧感。

なんだかヘンな表現ですが、
それだけ大きなエネルギー体なのに、
なぜかとてもやわらかい「やさしさ」を感じるのです。
 
P7030315
 

神殿でご挨拶をしてから、さらに上にある穿戸岩(ほげといわ)へ。
 
P7030313
 
P7030311
 

鬼八法師が蹴破ったと伝えられる戸岩。

さすがに、迫力があります。
 

ここで、ちょうさんと一緒にしばしお祈り。

先に訪れた「高森殿の大杉」と同じく、天と地のエネルギー交流が観じられ、
2つの三角形が、頂点で向かい合わせになっています。

「ここも、エネルギーが交流している要所だね」(ちょうさん談)

さすが、G先輩オススメのスポット。

南郷の総鎮守でもある、ここ上色見熊野座神社は、
天と地を結ぶエネルギー交流の要所だったんですね。
 

阿蘇での最後の参拝を終えると、あんなに激しかった雨がぴたりと止み、
洪水のようだった帰路の雨水もすっかり引いていました。
 
P7030322
 

阿蘇の火口を走る車中で、えりこさんが興味深い話を教えてくれました。

「昔、阿蘇では、火口に御幣を投げ入れて噴火を鎮める祭祀があったみたい」

なぜ、こんな話の展開になったのか、あまりよく覚えていないのですが、
このときふと思い浮かんだのが、江田神社で受け取った「金の御幣」。
第3章 九州でのご神事・前編-7

住吉大社でもあらわれたこの「金の御幣」が、
阿蘇の火口へスーッと吸い込まれていったように感じました。

伊勢の天岩戸神社で預かった「鍵」が、
鳴門の渦潮に吸い込まれていった感じとよく似ています。
第1章 鳴門と富士のご神事-8

「あ、金の御幣はここで使うために預かってたんだ」

ここ数年は、本当に預かりものが多いです・・・(笑)。
 

無事お役を果たしたところで、今夜の宿へ向かいます。